ペットボトルごみを原料としたプラスチック容器の種類は豊富

ペットボトルは不要になっても自然環境で分解されることはありません。マイクロプラスチックとして地上だけではなく階中にも残り続けてしまうため、生態系を脅かすなど深刻な問題になっています。

ペットボトルは再生して再びペットボトルに生まれ変わるだけではなく、複数のプラスチック製品へと生まれ変わっているのは事実です。
ペットボトルから新たなペットボトルへ生まれ変わることを水平リサイクルと呼び、プラスチック製品などへ生まれ変わることをカスケードリサイクルといいます。ペットボトルからペットボトルへの再生よりも、カスケードリサイクルの原料となる割合が高いとのことです。

具体的に生まれ変わっているアイテムの種類としては、スーパーマーケットなどで販売されている総菜などを入れる食品用のトレイや、卵を入れるパックです。
また、台所用の洗剤ボトルなどをはじめとした洗剤用ボトルや、空き容器をリサイクルするために公共機関などで設置されているリサイクルボックスなどになることも多いのです。

それ以外では、シャンプーやリンスなどの詰め替え用のパウチに生まれ変わることも少なくありません。もちろんシャンプーやリンスなどの日用品だけではなく、しょうゆや何かのたれを入れる食品用パウチとなることもあります。

100円ショップで販売されているタッパーウェアをはじめとしたプラスチックの容器はもちろん、ペットボトルごみをリサイクルしたものです。
取り扱っているショップの中にはリサイクル素材を使った物だと明言しているところもありますが、あまりしていないところも多いようです。

洗剤ボトル・パウチは一見するとプラスチック容器には見えない物も、プラスチック用品の一つであるため、プラスチック容器になるペットボトルごみは多岐にわたっているといえるでしょう。
ペットボトルを適切に分別してリサイクルすることで、生態系を脅かすことなく環境に配慮することができます。